Archive for 2010年2月
そんなに楽しい?
う〜ん。覚悟はしてたさ。ある程度はね。でもどうしてそこまでする? なにか不満? やっぱ楽しい? そりゃ厳しくは怒んなかったけどさ。少しぐらい穴掘りしてても。でも分かってただろ? ムッとしてたのはさ。一応は注意されてただろ?「ノー!」ってさ。どういうコト?
楽しいよ。あの破くときの感覚。ビリビリッて。もうゾクゾクする。止めらんない。それに破いたあと出てくるクッション。柔 らかくって弾力がいい感じ。見つけたって感じ! それをちぎってハムハムする。ホントたまんない。イヤなコトなんてみんな忘れちゃう。こんなに楽しいコトが世の中にあったなんて。もうサイコー!
冗談いうなよ。確かにちょっとほつれてたトコはあったさ。でもほんの少し。せいぜい2〜3ミリくらい。それ見つけた途端。あっという間だったじゃん。ここまでなるの。だいたいさ、カバーだけだったらいいよ。その下のクッションはダメだね。食っちゃうつもりだろ。絶対にダメ。それは許さない。
で、ソファにはとりあえずカバーを掛けた。カバー自体は使ってなかったベッドシーツ(?)。思ったほど変じゃなかったのでしばらくこのままで。
などと思ってたらいきなりAliceの餌食。はじっこに大穴。さらにカバーめくることまで覚えた。なので例の手。このカバーをめくったら速攻。ゲートの出番。即退場。これで少しは懲りたか。
・・・なんてのも甘かった。今度は完全にゲーム感覚。スキあらば・・・って感じでいつも狙ってる。トイレと違って今度はリビングにいるわけ。だからちょっと目を離すともうめくってる。追っかけられるまで止めない。結局鬼ごっこ。
最近逃げ方がせこいぞ。右に左にステップ踏みやがって。おまけにこっちの出方を見てから逃げるし。真っ直ぐ逃げるだけだったのにさ。少し前までは。 ただ残念だね。カラダ大っきくなっちゃって。テーブルや椅子の下に入れないもんね。前は逃げ込めてたのに。ま、そこが狙い目。追い込んだらこっちのもん。 ただ、追い込めれば・・・のハナシ。
レイくんの教育
いつもお世話になってる100CLUB。 そこのスタッフ犬のレイくん(ジャーマンシェパード 4歳)。超立派な体格の持ち主。吠えられると僕でもビビる(いつも思いっきり吠えられますが)。Aliceもショップはもう慣れっこ。いつも我が物顔で走り回ってる。なんか勘違いしてないか? そうだ、普段はゲートの奥にいるレイくんに出てきてもらってAliceを教育してもらおう。
あっ、知ってる。ココいつものトコだ。広いし、みんな優しいし。居心地いいんだ。
って・・・アレッ? なに、なんであの子が出てきたの? うわっ、ヤバッ。やっぱデカイ! しまった、目が合っちゃった。あっ、こっち来た。イヤッ! 来ないで! え〜ん、ごめんなさい、許してください。(・・・なにがごめんなさいなのか分かんないけど)
ふう、隠れるが勝ち。えーい、もうやけくそ! 吠えちゃえ! どうだ、アタシだってドーベルマンなんだから。どう? 少しはびびった? ・・・っと、全然平気じゃない。そんな目の前にこないで。あ、あっちへ行きますから。どうぞごゆっくり。そーっと、そーっと。(ビクッ)え〜ん、そんな急に立ち上がらないでください〜。もー、どうしたらいいの〜(泣)。だれか助けてください〜。
オイ、オイ。いつもとずいぶん様子が違うじゃん。ユキちゃんにはいつもしつこくちょっかい出すくせに。(ユキちゃんもスピッツのスタッフ犬)ちゃんとご挨拶しないからだよ。レイくんに。だいたいいつも大騒ぎしすぎてるんだよ。それに奥さんにも甘えすぎ。レイくんも面白くなかったんじゃないの。でも、いじめられてたわけじゃないんだから。レイくんしっぽ振ってたじゃん。知ってた?
さすがレイくん。いつも大はしゃぎのAliceが完全に戦意喪失。借りてきた猫みたいな感じ。犬なのに。こんなのはじめて。外でも自分から寄ってくくらいなのに。多少大きい犬でも。これで少しは懲りたかと思いきや。レイくんがちょっと散歩に出かけたとたん。いつもどおり。大騒ぎで走り回ってた。やれやれ。
梅の季節
寒い日が続くこのごろ。Aliceと一緒の公園で。きれいに梅の花が咲いてた。そんなの忘れかけてた。
去年の夏、Allieが亡くなってからパッタリと外を出歩かなくなった。ホントにパッタリと。必要に迫られての外出。だから目に入る景色はアスファルトとコンクリートの街並み。そこにあったはずの街路樹さえ目に入っていない、暑いと寒いだけの季節感。僕の中での季節感は去年の夏からなくなっていた。
半年前。Allieと一緒だった頃。毎日季節の変化を感じてた。咲き誇る花々が季節ごとに変わる。木々の緑も少しずつ色を変えていく。それらから薫るいろいろな匂い。木々を飛び回る鳥たちの鳴き声—カラスの多さがたまにキズだったけど。もちろん生き物だけじゃない。同じ道、同じ時間に歩く影の長さ。空気の濃さ。これらすべてが季節だった。
以前の僕はといえば本当に毎日仕事ばかりの生活。週の睡眠時間だって指折り数えても両手で余るぐらい。そんなのがザラ。そんなのを就職してからずっと続けてた。だから季節ってほとんど挨拶とテレビの中だけのもの。そう、Allieと会う前までは。
Allieと一緒になって少しずつ、ホントに少しずついろんなコトに気付くようになった。新鮮で気持ちのいい驚きの毎日。朝晩2時間ずつの散歩。周りからは「大変でしょう」とか言われてたけど、全然そんなことなかった。むしろ一緒に散歩するのが楽しかった・・・。
Aliceと歩く公園。そんな感覚がワッと蘇ってきた。あぁ、もうこんな季節。寒かった冬ももうすぐ終わりだ。暦ではまだ2月が始まったばかりだけど。そんな忘れかけてた感覚。Allieが教えてくれた感覚。そして、Aliceが思い出させてくれた感覚。
しまらない公園デビュー
ホントはいろいろ考えてた。はじめて公園に行くときは・・・って。天気がいい日で。それなりに暖かくて。おやつとかも準備して。一応おもちゃも、って。なんか行き当たりばったりになっちゃった。
おとついの金曜日。いつものようにAliceとちょっと外へ。時間が出来たときのお約束。夕方近かったので日も傾いて、ちょっと寒かった。いつもなら匂い嗅ぎにいそしむAlice。この時は調子よくスタスタと。おっ、気分のってる? で、調子こいていつもの広場も素通り。ついつい少し離れた公園に着いちゃった。
うわっ、ひっろーい! それに木や草がいっぱい。なんかわくわくする〜。でもまず匂い嗅ぎしないと。いろんな匂いがたくさんあって素敵。落ち葉の上もフワフワしていい感じだし。 アレッ、なに? 離れないでよ。あっ、リード手に持ってないじゃない。ちょっと。ちゃんと持っててくれないと。こっちはいろいろ匂い嗅がなきゃいけないんだから。そばにいてくれなきゃ。でも、いっぱい走れるってやっぱり気持ちいい。
良かった。気に入ってくれたみたいで。心配だったよ。もうずっと匂い嗅ぎばっかするかと。それに楽しかったね。けっこう一緒に走ったし。陽が出てればもっと気持ちよかったかも。こんなに走ったのはじめてじゃん? いつもちょっとだったもんね。そうそう、それと。外で初めてのチッチ! もう、外ではいつまでもしないかと思ってた。でも最後はウチが恋しくなったみたいで。帰り道。ウチが見えてきたら一生懸命ダッシュ。リードがピンと張りっぱなし。 Alice、ウチって絶対逃げないから。
女王様とお姫様
東京でも珍しく雪が降った日。深夜の就寝時。ものすごく寒かった。Aliceはいつもどおり僕のベッドを占領。ケージに入れるため抱きかかえようと・・・。あったかい。めっちゃくちゃ。・・・いいや。きょうは。「ケージに戻したらきょうはAliceも寒いに決まってる。(←ものすごいご都合主義!)」そのままベッドに潜り込む。で、ベッドサイドのライトを消した。
イタッ! こらっ、動くな。じっとして! あ、髪の毛をカジカジするな! 痛い。 髪の毛引っ張っちゃダメだって。今度は手が顔の上のってるだろ。顔ひっかいたら痛いってば。そんなに騒ぐんなら追い出すぞ。え〜い、うっとうしいヤツだなぁ(←自分のこと思いっきり棚に上げてます)。
<自分中心な女王様Alice>
なに? なに、ちょっと! 冷たいじゃない! ひと(犬?)がぬくぬくと気持ちよく寝てるのに。入ってこないで! 出てって! キィーッ! 出て行かないんならこうしてやる。えいっ、どうだ! あ、お腹に触らないで! ちょっ、冷たい! 止めてーっ。
<世間知らずなお姫様Alice>
えっ、なんで? ケージに行かなくてもいいの? ホント!? やったー! うれしいなったらうれしいな。一緒に寝るのってはじめて! あーどうしよう、うれしくってもうじっとしてらんない。アタシって世界一の幸せもの!
どうでもいいけど騒ぐなよ。せっかく一緒に寝ようとしたのにさ。もともとベッドはAliceのじゃないし。どう思ってるか知らないけど。で、ホントはどっちだったんだろ。あの騒ぎ方からすると「女王様」かなぁ。ちょっと寂しいなぁ。「お姫様」キャラだったらこっちも世界一の幸せ者なのに。
ちなみにAliceはすぐにケージに入れられて、僕はAliceの暖めてくれてたベッドでひとりぬくぬくと寝たのでした。チャンチャン。
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